宗教について 〜 人の生と死を考える 注94'

公開: 2023年6月8日

更新: 2023年6月8日

注94'. 米国の財団

これまで、米国社会で成功した人々は、自分が得た財産を、直接、子供達に継がせるのではなく、その大部分を投入して財団を設立し、自分の子供達をその財団の役員に就けさせるやり方を取るようにしてきました。有名な例では、石油王と呼ばれたロックフェラーは、ロックフェラー財団を設立し、平和貢献活動や、学術の発展に資する研究などを、財政的に支援する、事業を展開しています。大学等に勤務する研究者も、研究提案を提出し、専門家の審査を受けて、必要な資金援助を受けることができます。

最近では、マイクロソフト社を創業したビル・ゲイツ氏とその元妻が、共同して財団を設立し、世界でのマラリア撲滅を目的とした様々な研究活動や社会的な活動に、資金を援助しています。米国では、今でも、自分が獲得した資産を、自分達の豊かな生活のために使うのではなく、社会へ還元するために使うべきであると考えている人々がいます。

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